愛する対象

お正月になって、対日本人の場合に限っての儀式がある。
私のような無精でそのうえ無礼者でも目先の礼儀は行ったりする。一応日本人の血が許さないわけだ。

で、ご挨拶をしていると、文面を相手によって変えるのが当たり前である。
で、その時に相手をどう思っているか、という自分が見えるわけですね。

タイトルの、愛する、と言ってもいろいろあるわけだから、恋人的な愛、我が子へ的な愛、親友的な愛などいろいろある。対象一つ一つによって違うくらいにあるだろう。

で、文面を書いているときに、
「あー、この人には本当に幸せになってもらいたいな」
と思うことがあるのだ。
今回というか外地に出たらほぼネットでのやり取りなので、相手のほとんどが見ず知らず、会ったことがない、となる。
でも、相手の境遇が不幸だからとかそういったものではない。
不幸だ！と言っている人が本当に不幸かどうかはわからないし、ネットでは知るすべもない。すべて読む側の受け取り方次第になるしかない。
そういうのではなく、ネット上でもおつきあいをしているとわかるわけだ、人がらが。で、
あー、この人（と家族がいたら一緒に）には幸せになってもらいたい。と本気で思うのだ。

勿論何できるわけでもなし、しかも私は会社を閉めた無職文無し家族持ちじじぃｗ＝Ⅳ重苦である。私が何をできよう？ｗ

でも、そう思える対象がいること自体が、幸せな環境である。ということ。

再確認であった。

最初は初めて恋人を持った時。
次は初めて子供を持った時。
そして今回。

今回と言っても、こういった考えとして出てきたのが初めてであり、今までは意識しなかっただけだが。

親友が二人いる（相手は私をどう思っているかは知らないｗ）。一人は日本人、一人は支那人（漢族）だ。家族も愛すべきいい人たちだ。

子供がいなかった頃は、彼らの身になにかあったら命をかけても相手をせん滅して、とかも平気で行うと思っていた。幸いそういう不幸はなかったが。もちろん今は子供がいる身であるので、無理だｗ「限度」ができる。

そういった対象を持てる。
そういった対象が身近にいる環境を持てる。
そういったものたちが私なんぞとおつきをしてくれている。

それだけでもものすごいくらいなことなのだ。
ということをタイにいて骨身にしみてわかった。

自分が嘘付きで（嘘を付いていると自覚していない）、相手が嘘付きで、何度も騙されて、我がままで、自分のわがままが通らないと「我慢してやっているんだ」という意識を持つ。人に嫌がらせを無意識にやる。等々。
民族性だから、これはDNAによるわが身の防衛行為の一つになっている。我々日本人みたいなものたちはすぐに身の破滅だ。
しかしうまいことにタイに滞在する（タイを好きになる）ほとんどの多くの者たちも同じような傾向を持ったものたちだ。
破滅する（狂う、自殺する、殺害される、収監される等）のはほんの少数しか見たことがない。

ただ、タイは極端ではあるが、外地在住の人々の話を聞くと、多かれ少なかれ、傾向的には似ているのだ、日本以外は。
そこで、上にあげたように家族以外で愛する対象なんぞを見出すことなんぞほぼ不可能ではないのか？

たぶん、私が意識的にわざと偽善をする以外には絶対したがらないのは、そういった愛する対象が常にあったからではないかと思う。
そのつながりを今は説明できない。よくわからないのだ。一番大事なところだと思うけど。でもそうであろうということはなんとはなく良くわかる（日本語かよｗ



何が言いたいかというと、
愛する対象が、私を変えてくれており、私を維持させてくれているのだ。
それらがいなかったら、今私が存在していたかどうかも自身がない。

多くの人は、そんなことわかっていたろう。特に私の親父等戦前世代は。
しかし、私はこの歳になってやっと分かり始めた。
まぁ、三流私大文系エスカレーター派遣組海外落ちこぼれ派だからｗ





愛する対象が存在することはイイ！！








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